はじめに
人生の中の1大イベントのうちの一つ、結婚式。日本での結婚式は参列したことがあるから、雰囲気などわかるけど、海外の結婚式についてのイメージはない方がほとんどであると思います。
結婚に必要な書類や、婚姻届けのなど日本で行う結婚と海外で行う結婚は異なる点だらけです。そんな方のために今回はスイスでの結婚式レポを紹介したいと思います。
日本とスイスの結婚の違い
最も大きな違いの1つは「婚姻の届け方」です。
日本では予め婚姻届書を記入し役所に届けて完了しますが、スイスでは役場で結婚式を行いその中で婚姻の手続きを行います。指輪の交換や証人のサインなど日本の結婚式でいう挙式がスイスの役場での結婚式に当たります。
結婚申請
結婚式の日から遡ること3ヶ月前、住んでいる地域のゲマインデ(自治体)に結婚する旨を報告しました。一連の手続き(これについては長くなるのでまた別で紹介します。)完了後、滞在許可証のある3ヶ月以内に結婚式を行う必要があります。結婚式の予約は市役所のウェブサイトからかのうなので、都合の良い日時で予約します。良い時間帯から埋まってしまうので早めに行うことをお勧めします。

結婚式日取りが決まった後は、ゲマインデに行き日付の確定と支払いをします。結婚式費用560スイスフラン(約6万円)とラトハウス使用料の250スイスフラン(約3万円)を払い込み予約完了です。(費用はそれぞれの場所によって違うので、確認しましょう。)
また、私が住んでいるカントン(州)では結婚式の際には、日本語とドイツ語の通訳が必要となりるので通訳を自分で手配するように、との指示がありました。州によって通訳の必要、不必要も異なるので要確認です。
A2レベルのドイツ語が話せればドイツ語通訳者は不要です。
物価の高いスイスでは30分の通訳も約4万円以上かかります。
ゲマインデのスタッフとの簡単な口頭テストをパスすれば通訳が免除されるので、結婚式までにA2レベルのドイツ語をマスターしましょう。
結婚式衣装
スイスの結婚式は白いワンピースを着て行う人が多いですが、近年はピンクや赤などカラードレスを着る人も増えてきました。ただ、式自体30分ほどで終わるので、 結婚パーティーを同じ日に行わない人はウェディングドレスではなくシンプルなドレス(ワンピース)を着ている人が多いです。

ドレス探し
ドレスを探しはネット通販のZalando、デパートの GLOBUS、Manorなどが品揃えが豊富なのでお勧めです。 また、結婚式(結婚パーティー)用ドレス専門店もあり、安いカラードレスだと100スイスフラン(約1万2000円)からあるので、合わせて見てみることをお勧めします
物価の高いで有名なスイスですが、ウェディングドレスは購入でも10万弱〜と以外と安く手に入れる事ができます。
スイスのウェディングショップを巡ると掘り出し物を見つけられるかもしれないです!
髪飾り
髪飾りは花屋で生花をお願いする事も可能です。事前に予約し、式の当日にピックアップし美容院に持っていくとセットしてもらう事が可能です。髪飾りと花束セットで約100スイスフランで注文する事が可能でした。

日本に比べると物価が高く品揃えも悪いので、可能な方は日本で洋服屋アクセサリーなど購入することがオススメです。
結婚式の当日
指定された時間に役場に行くと、係の方がピックアップしてくれます。
中に入り荷物を預けた後は、待合室に移動します。待合室では係の方によって役場の歴史についての説明がありました。

式場の用意ができたら会場に移動し、真ん中に新郎新婦、その隣に結婚の証人がそれぞれ座ります。

担当の方から、ありがたいお話を頂いた後に結婚の意思確認が行われます。
意思確認が完了したら証人からのサインを貰い、指輪を交換し式が完了します。

役場によっては結婚式の時にしか入れないレアな場所もあるので、いっぱい写真をとるか、しっかりと目に焼き付けましょう!
結婚式後のパーティー
アペロ(0次会)を行いその後に親しい友人や家族を招待してパーティーを行う二部制が一般的です。レストランやホテルでお祝いをする場合は、アペロも含めてコースとなっている事が多いです。

ご祝儀
スイスではご祝儀のシステムがない代わりに、新郎新婦がほしい物リストを作成する事ができます。物をお願いするものも可能ですが、最近は「炊飯器に必要な100スイスフラン」など適当な金額をリストに記入しお願いする事も多いです。
お祝いの相場は結婚式の豪華さに比例しており、およそ1人当たりにかかったであろう金額をお祝いとしてあげる事が多いです。
また、引き出物での半返し制度はスイスにはないです。
まとめ
日本の結婚とスイスの結婚は手続きが全く手続き方法や段取りが異なります。
準備をするまでは大変かもしれませんが、式当日は皆がお祝いしてくれて一生の思い出になること間違えなしです。これから結婚を控える皆さんのお役立ちになれば幸いです。
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