スイスに来る前に知ってきたい文化と国民性の違い

スイス生活

はじめに

国際結婚をする前に絶対に知っておきたいことの1つが、文化の違い。
国が違えば文化も様々で、カルチャーショックを受けることも多々あると思います。
何度旅行に行っているはずでも、実際に住んでみたら想像していた生活と全然違った、、、なんてこともしばしばあると思います。
今回はそんなギャップが起きてしまわないように、筆者が実際に6か月間スイスの家庭に暮らして気がついた日本とスイスの文化の違いについてご紹介します。

具体的な式の様子については以下を参照ください。

スイスの文化、国民性の特徴

スイスの文化の特徴は素朴でおおらかといえると思います。

街の中心部は美しい建物が数多くある一方、一歩街の中心部から外に出るとトウモロコシ畑の絶景が広がる大自然の風景に様変わりします。

スイス人の国民性はというと、勤勉でお人好しなが多いです。
EUの他の国と比べても1日の労働時間が長く、店を訪れてもきちんとしたサービスを提供している場所が多く感じます。
また、何か困っていることがあるとすかさずフォローをしてくれたり、「そこまで気にしなくて大丈夫だよ というほどに気にかけてくれる場面も多々あります。

勤勉であり約束の時間もきっちり守るなど様々な共通点があるため、スイス人と日本人の国民性は似ているとよく言われています。
その証拠にこんな本まででています。

ただ、実際にスイスに住んでみると似ている点よりも異なる点の方が多く見受けられます。
では具体的にどんな場面で文化の違いを感じたか見てみましょう。

早寝早起き

スイス人の生活リズムは、THE・早寝早起きです。
フルタイムで働いているスイス人は朝6時半に家を出て、7時から働き始める、なんて人も多くいます。

日本よりも、フレキシブルな働き方ができる会社の多いスイスでは毎日1時間早く出社をして残業をして、金曜日はお昼過ぎに帰宅する、というパターンもあります。

朝が早い分夜寝る時間も早く、夜10時には部屋が真っ暗という生活リズムもしばしばあります。

ちなみに、朝起きると牛のにおいが香ってくるのもスイス生活の醍醐味です。

電車で1時間はとても遠いとみなされる

電車でどこでも行ける東京都は違い、スイスの交通の便はやや不便です。(といっても他のヨーロッパと比べると交通の便は良いとされている。)

日本だったら通勤に1時間かかるなんてのは当たり前ですが、スイス人にとって電車で1時間かかる場所は中々いかないとっても遠い場所。

スイスに暮らしているけど、電車でほかのカントン(州)にはほとんどいかないという方も多いのではないでしょうか。

物価の高いスイスでは1時間の距離に、電車賃が20スイスフラン以上(約2300円)かかることも非常に多くでかけるのが億劫になることもしばしばです。

日本に住んでいると電車で1時間なんて日常茶飯事ですが、スイスに住むとなかなか乗らなくなるかもしれません。。

細かすぎるほどに几帳面

スイス人はとっても几帳面な人が多いです。例えば、スイスの家庭に1台はある食器洗浄機。
それぞれの家庭でどこにどの食器を置くかきっちりと決められているはず。
私もお手伝いのつもりで、食器洗浄機にお皿を入れることがしばしばありますが、置く場所が違うときっちり直されています。(笑)

また、洗濯機を回す際は、洗濯物を色ごとに分けて尚且つ、洗う温度の設定が細かく分けられています。これは洗濯機の性能の差でもあるかもしれませんが、スイスではこの洗い方が常識。

スイス人のお家で暮らす際や、ホームステイをする際は初めに家事の仕方を教えてもらうことがお勧めです。

食事に無頓着

チーズラクレットやチーズフォンデュが有名なスイスですが、食事に関しては無頓着人が多いように感じます。

スイスでは夜ご飯にカルトエッセンと呼ばれる、火を使わない料理をしばしば食べます。
その食事内容とは、、ずばり、、パンとハムとチーズ!!

日本の食事は「一汁三菜」が基本とされており、ご飯、汁物、副菜、メインの献立が一般的だと思います。ところが、スイスの家庭ではこのカルトエッセンもしくは、1品料理がほとんどです。

気が付いたら、数日間野菜をとっていない、、なんてこともしばしば。
スイスに日本の食事のクオリティを求めることは決してやめましょう。

人づきあいがとっても密

スイスでは人づきあいがとっても密で、東京出身の筆者にとってはこれが憧れでもあり、苦痛でもありました。

街の郊外にある村では誰もが顔なじみで、名前を言えばどこに住んでいるかさえも分かってしまう。
ひとたび噂が流れれば、村中に知れ渡るのも時間の問題です。
(日本の田舎でも同じかもしれませんが、、)
特にアジア人の少ない地域では視線を浴びることもしばしばです。
その一方で「あそこに日本人が住んでいるよ」なんて情報も素早く入ってきたので便利でもありました。

また、物価の高いスイスでは友人や親戚と会う際は、家を行き来することがほとんどです。
今日は誰とも会わないので、すっぴん、ジャージでおでこ丸出しの髪形でいよう、と決めた日でも実は来客があった!など、気の置けない日もしばしばあるので要注意です。

また、日本に比べると家族会合もとても多いので、覚悟していきましょう!

男性が家事に積極的

スイスで最もびっくりしたことの1つが男性が家事にとーっても積極的なこと。
ホームパーティーに行くと、食事の準備をするのが旦那さんであったり、家族の食事の後に率先して片付け家を行っているのが息子さんであったりと、スイスの男性はとにかく家事に率先的。
日本からの友人が遊びに来ると、すごいね~と感動するほどです。

男性が家事に積極的な理由の1つは、スイス人女性の強さにあると思います。
どこの家庭をみても、男性よりも女性の方が立場が強い印象がある場合がほとんどです。

離婚/外国人との結婚率が高い

家事に率先的な男性が多いスイスですが、意外なことに離婚率がとても高く49%の夫婦が離婚しています。日本の離婚率の30%と比べてもスイスの離婚率はやはり高いですね。

その原因の1つとして考えられるのは、Yes,Noがとてもはっきりとしているからです。
日本のように浮気や不倫が溢れかえっているのではなく、気持ちが覚めたらすぐ離婚、という考え方が多いように思います。

また、外国人と結婚するスイス人の割合は40%に上り、男女問わず多くの人が外国人と結婚をしています。国境があってないようなものなので旅行中に出会ったヨーロッパカップルが多かったり、仕事で出会った人と結婚、なんてパターンも多いようです。

ちなみに、スイスの移民の割合はなんと25%ととっても高いです。

まとめ

短期間で来る旅行の時には気が付かなかったけど、長くスイス人の家庭に住んでいると、こんなところも違う!という様々な発見があります。
文化の違いは国際結婚で最も重要な課題の1つ、といっても過言ではないと思うので、スイス移住の前に違いを知っておくとギャップが少なく済むでしょう。



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